睡眠は健康の一番の源!身体だけでなく、心の健康、そしてお子さんの成長にとっても質の良い睡眠は必要不可欠です。
日本人の睡眠時間は、世界各国と比較すると短いと言われるものの、それでも1日24時間のうち、平均して6時間は睡眠時間をもうけています。つまり、1日の4分の1は眠っていることになり、その時間をベッドや布団、マットレスなどの寝具の上で過ごしています。
毎日使用するものであるにも関わらず、寝具の劣化やカビの発生に気づかない場合が多いのが問題!もしかすると、あなたの寝具、カビが発生しているかもしれません。
ここでは、マットレスとカビの関係性と予防策についてご紹介します。
このページの目次
マットレスにカビが生える原因
あなたは、普段眠るときに使用しているマットレスがどういう状態か適宜確認していますか?
衣類や物は劣化に気づきやすいのに、なかなか変化に気づきづらいもの、それが寝具(マットレス)です。
でも、自分や家族が眠るそのマットレスにカビが発生していると考えるだけで恐ろしいと思いませんか?
なぜマットレスにカビが発生してしまうのでしょうか?
マットレスにカビが生える原因、それは他でもない湿気にあります。
マットレスは通気性が悪くなりやすい構造である上に、眠っている間にかいた汗が溜まりやすいものです。
にも関わらず、布団のように天日干しすることもできないため湿気が十分に乾かないうちにまた眠る時に使用して…と、湿気が蓄積してカビを発生させます。
さらに、マットレスをフローリングに直置きすると、下の床までもがカビの温床となるのでカビにとっては過ごしやすい空間となってしまうことも問題です。
寝ている間の汗、どれくらい?
「人は寝ている間に汗をかく」聞いたことがあるかと思いますが、実際どれくらいの量の汗をかいているかご存じですか?
大人が夜寝ている間にかく汗の量はおよそ200cc、コップ1杯ほどだと言われています。風邪をひいているときや夏場はそれ以上で、さらに大人よりも新陳代謝の活発な赤ちゃんやお子さんであれば、それ以上の寝汗をかきます。
コップ1杯の量の寝汗をマットレスが毎日吸収し続けているのだとしたら…カビが発生するのも無理はありません。
結露
結露は、外気温との差によって発生します。寒い朝目覚めたとき、窓が結露でびしょびしょになっているのをみたことがあるのではないでしょうか。
これは、寝ている間に人の体内から汗や熱が発散され、部屋が温まるため外との気温差がうまれることで起こります。
寒い冬場だけでなく、湿度の高い梅雨や前章でもご紹介したように、夏場の寝汗でも結露が発生するため、1年を通して油断することができません。
住宅環境
湿度は、住んでいる地域や家の構造によっても異なります。
特に注意しなければいけないのが、鉄筋コンクリートで作られたマンションなどの建物。通気性の良い一軒家とは異なり、気密性が高く暖かいのが特徴ですが、暖かい分湿気が逃げにくい点がデメリットであり、湿度が高くカビを発生しやすい環境と言えます。
マットレスに生えるカビの種類
カビと一言で言っても、カビには種類があります。マットレスに生えるカビの種類をみてみましょう。
青カビ
家具に発生しやすい青カビは、マットレスへの発生率も高いもの。ハウスダストなども発生源となるため寝室には発生しやすい点が難点です。
人体に侵入すると、アレルギー性鼻炎や喘息などを発症する可能性もあります。特に高齢の方や赤ちゃん、幼児など免疫力の弱い方は影響を受けやすいため、発生することのないよう注意が必要です。
赤カビ
あまり見かけることのない赤カビですが、こちらも湿度の高い場所に発生しやすく、金属やプラスチックの上でも発生する強さがあります。
実はこの赤カビ、カビの中でも最も発がん性が高く危険です。
青カビよりも危険なので、マットレスに発生した場合にはそのまま使用することなく買い替えやクリーニングができるものの場合はクリーニングを検討しましょう。
黒カビ
マットレスに限らず、家中どこにでも生える危険性があるもの、それが黒カビです。
湿気をこのむので、洗面所や浴室などに発生しやすい黒カビですが、結露が起きやすい部屋にもよく発生します。
除去するにも手間がかかります。
カビからマットレスを守る方法
できることならマットレス生えたカビなど見たくないですよね。
マットレスにカビが生えることのないよう、マットレスをカビから守る方法をみてみましょう。
基本となるマットレス選び
マットレスにもさまざまな種類のものがあり、身体に合ったものを選ぶことが重要です。
ただ、湿気やカビの発生を心配するのであれば、ボンネルコイルやポケットコイルなどコイルを使用したマットレスを選ぶことがポイントです。
低反発や高反発マットレスは比較的軽く手軽である一方で、気密性が高いので湿度が溜まりやすくカビが生えやすいのが難点です。
寝心地はもちろん大切ですが、寝室を清潔に保つためにはマットレスの構造にもこだわることが重要です。
高反発マットレスの中でも「カビが生えづらいように工夫して作られているもの」を選べば安心です。
耐久性も高く、長年にわたって快眠を提供してくれる質の良いシングを選ぶことが日々の健康にも繋がりますよ!
詳しく読む → 通気性がよくカビが生えづらい高反発マットレス体験レビュー
マットレスを直置きにしない
マットレスをフローリングなどに直置きにすると湿気が溜まりやすくなります。
そのため、直に置く場合にはマットレスの下に除湿パッドあるいは除湿シートを敷きましょう。通気性の良いすのこを、マットレスの下に引くのもおすすめ!こもりがちな湿度を吸収させましょう。また、その際朝起きたらそのまま…ではなく、立て掛けるようにし、夜間に溜まった湿気を逃がすことが重要です。
必ずシーツを使用する
寝汗をかくことは仕方がないこと。問題は、寝汗をマットレスに吸収させないことです。
シーツをするのはあくまで最低条件で、特に汗をかきやすい夏場には敷きパッドをして汗を予防しましょう。最近の敷きパッドには、冷たさを感じるものも販売されているので、寝心地を考えてもおすすめです。
マットレスの使用向きを定期的に変える
人は眠っている間に寝返りをうちますが、それでも大抵決まった寝方や位置で寝ています。
態勢が毎日同じだということは、決まった場所に寝汗をかき、湿度が溜まるということになります。
分散させるためにも、約3か月に1度は前後をかえましょう。定期的に向きを変えることで、マットレスの凹みなどの劣化を防ぐ働きも期待できます。
マットレスからカビを撃退する方法
では、もし使用しているマットレスにカビを発生したらどうすれば良いでしょうか?
マットレスからカビを撃退する方法をご紹介します。
殺菌方法
マットレスのカビを殺菌するためには、エタノールかオキシドールを使用しましょう。どこで購入できるの?と思われた方!ドラッグストアや薬局で手軽に手に入れることができます。
カビ部分に少し湿る程度につけ、1時間ほどそのまま置いておきます。その後、ぬるま湯につけた布でしっかりふき取ります。この際、布を固く絞るのではなくお湯で薄めるようにふき取っていくのがポイント。
しっかりふき取れたら、ドライヤーや乾燥器で乾燥させ、通気性の良い状態にしておくと殺菌完了です。
カビの黒い斑点ができた場合
カビのポツポツとした黒い斑点ができてしまった場合、塩素系洗剤でなければ除去できません。
塩素系洗剤は刺激が強いため、使用する際には慎重に。キッチン用塩素系洗剤を黒い斑点にしみこむ程度塗り、色が落ちるまでそのまま置きます。ただし、あまり長い時間置いておくとマットレスが痛むので頃合いを見て洗い流しましょう。
残った洗剤が肌に触れることのないよう、しっかりとふき取りましょう。
カビのないマットレスで快適な睡眠を!
カビは見た目が悪いだけでなく、身体にとっても悪影響や症状を引き起こす原因にもなります。
特にマットレスは眠っている間に使用するものだからこそ、カビのない清潔な状態を保ちたいですよね。
カビの除去方法についてもご紹介しましたが、丸洗いできるものではないのでカビが生えるまえにどう予防するか、カビから守るかが重要になります。
「私のマットレスは大丈夫」そう過信していたら、もしかするとあなたのマットレスもカビの温床となる危険性も…。
質の良い睡眠に大切なのは、清潔な環境、そして寝具です。
キレイなマットレスの上で、快適な睡眠を手に入れましょう。