子供のいびきを放置していませんか?隠れた病気を未然に防ぐために必要な知識とは

子供のいびき
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サチコ先生
たかが「いびき」と思って放置していると、成長や発育に影響を及ぼす問題に発展することもあります。原因と対策を知って早めに正しい対処を心掛けてください。

スースーと子どもの寝てる姿は何にも変えることができないほど愛しく感じるものですが、いびきをかいていると途端に心配になってしまうこともありますよね。

子どもはちょっとした変化でも体調を崩すサインであることもあるため、ママとしては注意深くみておきたいところです。
実は子どものいびきを軽く考えていると、重篤な状態に繋がる危険性もあることから、要注意なのです!

では、子どものかくいびきと対策についてみてみましょう。

子どものいびきの「原因」を探る

実は子どもは「基本的にいびきをかかない」と言われています。にもかかわらず、いびきをかいて苦しそうな姿をみると何か病気が隠されているのでは!?と心配になるのも無理はありません。
では、子どもがいびきをかく原因となるものを探ってみましょう!

扁桃腺が大きくなる

子どもがいびきをかく場合、最大の原因となるものが、扁桃腺が大きくなること・つまり扁桃腺肥大です。
扁桃腺とはわかりやすく言うと「のどちんこ」のことを指しますが、通常よりも大きくなり、扁桃腺が肥大の状態になると、いびきに繋がります。一般的に子どもは大人と比べて扁桃腺が肥大化しやすい傾向にあり、年齢を重ねるごとに小さくなっていくと言われています。

ただ、元々の大きさだけでなく、風邪や病原菌などが体内に侵入することにより扁桃腺が大きくなることもあり、肥大化した扁桃腺が周囲の器官を押して圧迫してしまうため、いびきに繋がります。

「アデノイド」が大きくなる

アデノイドというとあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、鼻と喉の奥にあるリンパ組織です。
扁桃腺とほぼ同じ場所にあるためわかりづらいのですが、アデノイドも扁桃腺と同様、肥大化することがいびきの原因と言われています。このアデノイド肥大は、子ども特有の症状で、早い子どもだと赤ちゃんから始まり、7歳をピークに10歳頃から徐々に小さくなっていきます。

具体的に何が原因となり肥大化するかは分かっていません。ただ、鼻の空気が通る場所を狭めるため、鼻づまりや鼻声、いびきをかきやすくなります。

アデノイド肥大は特に大人が注意しなければいけない病気で、放っておくと成長障害や集中力低下による学習障害を起こす危険性もあります。さらに、鼻の通りが慢性的に悪化すると、副鼻腔炎やアデノイド顔貌、漏斗胸、鳩胸など胸の変形を引き起こすことも考えられます。

アデノイド肥大が日常化する前に専門医を受診し、正しい治療を受けることをおすすめします。

睡眠障害

昨今、ストレスや生活習慣の乱れなどが原因となり睡眠障害を訴える大人が増えていますが、実は大人だけでなく子どもの睡眠障害も深刻化しています。

子どもがいびきをかくと、睡眠が浅くなり睡眠質が低下します。これにより、さらにいびきを深刻化させるわけですが、子どもの成長にとって質の良い睡眠は欠かすことができません。睡眠障害によって、成長ホルモンの分泌が乱れる危険性も考えられることから、慢性的にいびきをかく場合には専門医の受診をおすすめします。

鼻の病気やアレルギー

最近では子どもも花粉症を発症するほど、鼻の病気やアレルギーになる人が増加しています。
何らかの原因で鼻が詰まると、鼻で息をすることができるないため寝ている間も口呼吸になります。口呼吸が定着化してしまうと、鼻の病気やアレルギーが緩和されても口呼吸のままになり、いびきに繋がります。

子どもはちょっとしたことで鼻風邪をひき、鼻水がでますが、単なる鼻水と軽く考えずに、長引くようであれば耳鼻咽喉科を受診して早めに治すことが重要です。

子どもの「睡眠時無呼吸症候群」の危険性

大人も寝ている間に突然大きないびきをかき、その後呼吸が止まる状態の睡眠時無呼吸症候群によりいびきが深刻化しがちですが、子どもの睡眠時無呼吸症候群は大人よりも深刻です。

では、子どもの睡眠時無呼吸症候群の危険性を考えてみましょう。

睡眠時無呼吸症候群とは

そもそも睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時の呼吸を確保することができないため、無呼吸状態になることを指します。大人の場合、肥満などが原因となりますが、子どもが睡眠時無呼吸症候群になる一番の要因は先にあげた「扁桃腺の肥大」と言われています。

さらに、大人のように突然グワッ!ゴッ!など大きないびきをかくのではなく、低呼吸状態となることが多いため、普段近くにいるママやパパでも気づきづらいというのが悪化を進める原因です。

子どもが睡眠時無呼吸症候群になるとどうなる?

睡眠時無呼吸症候群になると、当然睡眠の質が低下し、長時間眠っているはずでも睡眠不足に陥ります。これにより引き起こす症状には

  • 昼間にイライラしている
  • やる気がない、無気力
  • 集中力低下

などがあります。
パパやママは睡眠は確保できていると思っていても、実は睡眠不足だった、というケースも多々あります。

睡眠時のお子さんの状態をチェック!

睡眠時無呼吸症候群は、自分で気づくことができません。その上子どもであれば、「だるさ」や「無気力感」を自分で訴えることも難しいため発見が遅れてしまいがちです。そのため、近くにいるママやパパがお子さんの睡眠時の状態をチェックして何か変わった点がないか確認しましょう。

一番のチェック項目が「いびき」です。
いくら日常的に子どもはいびきをかかないと言われているとはいえ、疲れを感じている場合や鼻づまり脳状態だといびきをかくこともあります。
ただ、毎日になると話しが別で、お子さんが毎日いびきをかく場合には要注意!睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

また、横向きやうつぶせで寝ている場合も要チェック!特にうつぶせ寝の場合、睡眠時無呼吸症候群でもいびきをかかないため、最も気づきづらいと言われています。
実際、自分の子どもはいびきをかかないから大丈夫。と安心していても、隠れ睡眠時無呼吸症候群だったという症例もあります。

その他、

  • 寝息が大きく、荒い
  • 苦しそうに呼吸をしている
  • 寝汗をかく
  • 口を開けて眠っている
  • 寝相が悪い

など、睡眠時にこういった様子があれば、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあるので注意が必要です。

赤ちゃんでもいびきをかくの?

上記では成長期にある子どものいびきをご紹介しましたが、生まれたばかりの赤ちゃんがいびきをかくこともあるのでしょうか?

赤ちゃんのいびき

赤ちゃんのいびきは大人とが違い、「ゴーゴー」「ガーガー」と大きな音をたてることはありません。

赤ちゃんがいびきをかく場合、3パターンあります。

  1. 「うーん」・「スースー」…生理的ないびき
  2. ズズッ…鼻づまりによるいびき
  3. ゼイゼイ…扁桃腺・アデノイド肥大

生理的ないびきであれば、寝息近いものなので気にする必要はありませんが、鼻づまりによるものや、扁桃腺・アデノイド肥大によるいびきである場合、悪化を防ぐためにすぐに専門医を受診することをおすすめします。

喉の構造が未発達であるため

生まれたばかりの赤ちゃんは、身体のあちらこちらが未発達で、これからの成長過程で徐々に大人と同様の構造へと変化します。
鼻や喉も未成熟です。赤ちゃんの喉の位置は大人と比較すると高い場所にあり、舌も喉と同様高い位置にあります。そのため、仰向けで眠っていると気道が狭くなりやすく口呼吸をしづらいため、いびきに繋がるわけです。

こういった構造が未発達であることが原因である場合は、成長に伴い改善されるので赤ちゃんがいびきをかいていても気に留める必要はありません。

しっかり眠れているかチェックを

赤ちゃんは眠るのが仕事と言われるほど、一日の大半を寝て過ごします。よく眠る反面、小さな音でも驚いて目を覚ましてしまうこともよくあります。
これは物音に限らず、赤ちゃん自身がかいたいびきでも同様です。

仮に毎日のようにいびきをかいている赤ちゃんでも、しっかり睡眠を確保でき、いびきによって妨げられていないようであれば特に問題はありません。
ただ、自分のいびきで何度も目を覚ましてしまうようであれば何らかの症状や改善策の必要性があるため、専門医を受診しましょう。

子どものいびきを改善するためにできること

子どものいびきが日常化している場合、悪化を防ぐためにも何らかの対策を取る必要があります。

いびきを改善するために受診するなら何科?また、自宅でできるいびき改善法はあるのでしょうか?

診察・治療をするなら選ぶべき科は?

たかがいびきだと思って軽く考えていると、思いもしなかった症状や悪化に繋がる危険性もあることから、たかがいびきと侮ることはできません。
子どものいびきが気になる場合、ついついかかりつけの小児科に相談しがちですが、小児科ではいびきの根本的な原因までは解明できない可能性があります。

風邪をひいている、鼻詰まりなどを改善することでいびきが治まるようであれば小児科でも問題、風邪が治っても一向に改善しない、悪化の一方である場合は原因を探る必要があります。
その場合は耳鼻咽喉科を受診しましょう。

いびきの原因が扁桃腺・アデノイド肥大である場合、外科手術を受ける必要がある場合もあります。また、鼻づまりも慢性的に続くようであれば薬物治療が必要となったり、鼻の構造が原因である場合は鼻の骨を削る手術を行う必要がある場合もあります。

正しい治療・処置を受けることこそが、いびきの悪化やそれによる諸症状を起こさない一番の方法です。

自宅でできるいびき改善

いびきは気道が狭くなり、喉の奥の粘膜が呼吸と共に震えることにより起こります。そのため、鼻づまりが原因となっている場合は別として、寝方を調整することでいびきが改善できるケースもあります。

まず一つに、枕の選び方です。普段はあまり枕について意識しませんが、枕は高くても低くてもいけません。身体の状態や体型合ったまくらを選ぶ必要があります。
首や背骨に合った枕を使って眠ることで、空気の通り道である気道を確保することに繋がります。しっかりと正しい呼吸をすることができれば、いびきも改善されます。

次に、眠る前の環境を整えること。スマホやテレビから発せられるブルーライトは目に悪影響を及ぼすだけでなく、睡眠質の低下や睡眠障害を引き起こす原因にもなると言われています。
最近では子どもでも眠る寸前までスマホやテレビを目にしていることも多く、睡眠前のブルーライトや環境がいびきの原因となるケースも多々あります。

子どもは大人が思っているよりも繊細です。その日の出来事や感じたストレスで目を覚ましたり睡眠が浅くなったりしやすくなります。だからこそ、眠る前の環境を整え、身体と心に優しい睡眠を確保する、いびきの改善にも繋がります。

いびき改善のための睡眠サプリもおすすめ

サプリメントは副作用もなく、子供でも安心できるため、いびきをかきやすいお子さんにおすすめです。

ねむけんでオススメするいびき改善のための睡眠サプリは以下の関連記事でご紹介していますので、是非合わせてご確認いただき、お子様の健康のために毎日の生活に取り入れることをご検討ください。

上記サプリメントはもちろん大人の方でも使用できます。
その他、ねむけんでは「眠れない、起きれない」といった睡眠の悩みに効果的な睡眠サプリを厳選してご紹介しています。詳しくは『睡眠サプリおすすめランキング』をご確認ください。

子どものいびきは何かのサイン!?パパ・ママが気づくべきSOS

眠っている間の子どものいびきは、何かを訴えているサインかもしれません。
そう考えると、「いびきがうるさいなぁ…」なんて感じているだけでは足りず、症状を見極め、正しい改善策をとる必要があります。

眠っている間のことですから、当の本人であるお子さんは何も不調を感じていないかもしれませんが、知らず知らずのうちにいびきが悪化すると、病気や成長に悪影響を及ぼす可能性も否定できません。

たかがいびき、されどいびきです。慢性的に続くお子さんのいびきは何らかのSOSと受け取りましょう!

子供のいびきはまだ可愛いものですが、大人になってからの酷いいびきは健康被害を及ぼすだけでなく、家族の睡眠の妨げにもなります。

家族のいびきが原因で睡眠障害になってしまう人もいるほどなので、睡眠に関する悩みはなるべく早めに解決するようにしましょう。

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