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不登校の原因は睡眠相後退症候群かもしれません
深夜から明け方にならないと寝られない。一度寝るとお昼過ぎから夕方まで目が覚めない。無理に早く起きても眠気や倦怠感がでてしまう。そのような症状が現れるなら睡眠相後退症候群かもしれません。
睡眠相後退症候群とは?
睡眠相後退症候群は、概日リズム障害の一つで体内時計が遅れてしまうことで起こる睡眠障害です。そのために寝る事(入眠)と起きる事(覚醒)が自分の理想通りにできなくなってしまい朝の早い時間に起きることが困難になります。仮に起きたとしても、強い眠気や頭痛、倦怠感など身体に不調をきたすため仕事や学校に行くことが難しい状態になります。
不眠症との違いは、ある一定の時刻になると眠りにつくことができ、睡眠の質も問題ありません。ただ睡眠相後退症候群になってしまうと、早い時間に眠りにつこうとして体内時計が遅れているために寝る時間は明け方になってしまいます。そうなると必然的に起きる時間も遅くなってしまうわけです。
睡眠相後退症候群ではない方が、遅い時間に寝て早く起きなければならない事情があるときは、倦怠感や疲労感があっても起きることができます。それが睡眠相後退症候群の方には難しくなります。
睡眠相後退症候群は、睡眠障害の中でも発症率が高いのですが日本での認知度が低いため、朝起きれないことや体調がすぐれないことに対して理解されない事が多い病気です。また午後には、身体が覚醒し不調もなくなるため朝起きれない事に対して「だらしない」「怠けている」と周囲に思われてしまうことで不登校や出社拒否に追い込まれるケースが非常に多い病気になります。
さらに周囲に理解されない事でうつ病やストレスが溜まり病状が悪化したり、病気を治そうと自己流の治療をして非24時間睡眠覚醒症候群(non-24)というさらに酷い症状になることもあります。
睡眠相後退症候群の特徴をチェックしておきましょう。
- 午後から覚醒し明け方になるまで寝られなくなる
- 一度寝てしまうと、10時間以上寝てしまい途中で起きる事が困難
- 午前の起床が難しく、遅刻・欠席・欠勤状態が続く
- 覚醒するまでの時間が長く、日中は強い眠気や頭痛、食欲不振、倦怠感がある
- 仕事や勉強に集中できない。
- うつ状態になる
不登校状態の約80%の子供が睡眠障害であると確認されています。その中でも睡眠相後退症候群の占める割合はとても多く、不登校や出社拒否だけではなく引きこもりの原因にもなる深刻な問題です。
睡眠相後退症候群は、小学生や中学生、高校生の思春期に発症するケースが多い病気ですが大学生や社会人になってから発症することも珍しくありません。またアスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)の脳の発達障害がある場合は、睡眠障害のリスクが高くなると言われています。
朝起きれないことは「甘え」ではなく睡眠障害の症状です
睡眠相後退症候群で一番辛いのは、朝起きれない事ではなく周囲に理解されない事です。睡眠障害という言葉も日本ではあまり知られていませんが深刻な病気です。そのため、朝起きれないことに対して「甘え」や「やる気がない」と思われてしまうことで不登校や引きこもりの原因になってしまうことがあります。
社会人になって睡眠相後退症候群になってしまうと、仕事に支障をきたすことも増え社会的不利益を受けてしまうこともあります。睡眠相後退症候群は、そのまま放置しても治る病気ではありません。生活習慣を改善や正しい治療が必要になります。
睡眠相後退症候群になってしまう原因は?
睡眠と覚醒には体内のリズムが大きく関係しています。身体の体温調節や内分泌ホルモン、免疫、代謝など体内時計により1日のリズムが調節されています。この一定のリズムを概日リズムと言うのですが、睡眠相後退症候群の方はこの概日リズムにずれが生じてしまい理想の時間に寝ることや起きることが出来なくなります。
何故概日リズムにずれが生じるのかというと、人の体内時計の周期が1日の周期24時間ではないからです。人の体内時計の周期は約25時間となっていますが、起きてから朝日を浴びたり、食事をしたり、運動、仕事、会社や学校で刺激を受けることで約1時間のずれを修復していきます。
ところが、徹夜の状態が続いてしまったり、交代制勤務の仕事で夜勤が続いてしまうと体内時計がずれを修復できにくくしてしまいます。そのずれが修復できない状態が続くと、自分が理想とする時刻に眠ることや起きることが難しくなります。無理に起きようとしても体内のリズムが乱れているわけですから、強い眠気や頭痛、吐き気、倦怠感などの不調が現れます。
ストレスも大きな要因になります
過度なストレスや継続的なストレスは、体内時計を狂わせてしまう原因になります。寝ている時に、脳は起きている時に起こった情報を整理します。その時に不要な情報やストレスの原因となる情報を記憶から消去します。
不快なことが起きても寝ることで解消するのはそのためです。ところが、過度なストレスや長期的なストレスを受けてしまうと脳に負担がかかってしまい、寝てもストレスが解消されなくなってしまうのです。
脳は寝ることで疲労を回復しますが、必要以上の負担がかかってしまうと回復しないまま疲労が蓄積しまい、その結果自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れ体内時計のリズムも乱れ睡眠相後退症候群を発症させてしまう要因になります。
- 家庭環境(離婚、家族との関係)
- 人間関係(いじめ)
- 新しい環境(転校や転職)
- 不規則な生活
- 病気や事故、災害の体験
- 重い責任(大きな仕事を任せられたリ、部活でキャプテンになったり)
人によってどんなことでストレスを受けるかは様々です。上記の例はほんの一例ですので、お子さんやご自身で当てはまるものがあれば注意が必要です。ストレスだけで睡眠相後退症候群を発症してしまうとは限りませんが、きっかけになることは充分あり得る事です。
過労(オーバーワーク)も睡眠相後退症候群のきっかけに
慢性的な過労が原因で睡眠不足になり体内時計が乱れてしまうこともあります。
社会人になってから慣れない仕事でオーバーワークなったり、転職を機に必要以上に仕事をしてしまう結果、慢性的な疲労で寝ても脳が回復できない状態になり体内時計のリズムが崩れてしまうことがあります。
働きすぎと感じたら体を休めることも必要です。これは子どもにもみられる症状で、スマホやパソコンの普及で夜型の生活になりがちな事や塾や習い事、部活などで睡眠が不足してしまい疲労が蓄積され身体や脳が回復できていない事があります。
その結果小児慢性疲労症候群になり悪化すると睡眠相後退症候群になる可能性があります。特に中学生から高校生は、塾や習い事のほかに部活もあります。部によっては朝早くから練習するところもあれば、夜遅くまで練習するところもあります。それに塾や習い事まで加えてしまうと身体を休める時間がありません。
成長段階の子どもの身体には十分な睡眠が必要になります。塾や習い事も将来のために大切な事ですが、お子さんが疲れ気味だなと感じ取れたなら、寝る時間を確保してあげることも大切です。
睡眠相後退症候群は遺伝する?
睡眠障害には遺伝するものもありますが、睡眠相後退症候群に関しては遺伝することはあまりないとされています。睡眠相後退症候が発症するケースは、生活習慣やストレスなどの外部的な要因が原因になるので遺伝の心配はありません。
睡眠相後退症候群かもと思ったらまず何をすればいいのか
セルフチェックで睡眠相後退症候群かも知れない?と思っても安易に決めつけるのはやめましょう。
睡眠障害には様々な種類がありますし、症状によって治療法も変わってきます。睡眠障害の多くは、生活習慣が乱れることや強いストレス、良質な睡眠がとれないことが原因となり、発症するケースがとても多いです。
なかなか寝付けない…朝起きれないと感じたら、まず生活習慣の改善が望ましいです。ただし、生活習慣を改善といっても急に朝早く起きたりするのは返って症状を悪化させてしまうことがあります。一度崩れてしまった体内時計が急に元に戻ることはありませんので、徐々に起きる時間を早くすることで焦らず改善していきましょう。
それでも改善しない場合や症状が悪化してしまう場合は、専門の医療機関で診察や検査をしてもらいましょう。日本人の5人に1人は、睡眠に関して十分な休息を取れていない、不眠かもしれないと感じています。
60歳以上になると3人に1人が睡眠問題で悩んでいる状態です。2000年以降睡眠を専門にした睡眠外来やクリニックが増えてきましたが、それでも海外に比べて睡眠を専門にしている医療機関は少なく、通院している人の割合は20人に1人と少ないのが現状です。
朝起きれないこと寝れないことは、特別な病気ではなく誰にでも起こり得る病気です。仕事や学校に支障がでるようであれば早めにセルフケアや病院にいくことが大切です。
睡眠相後退症候群は何科にいけば診察・治療をしてもらえるか
ご自身やお子さんが睡眠相後退症候群の疑いがあったら、専門の病院に行くことが理想です。ただ、睡眠を専門にしている病院は、増えてきてはいるものの都心部に集中しているため、地域によっては、まだまだ少ないのが現状です。
その場合は総合病院で診察してもらいましょう。総合病院なら睡眠外来があるところもありますし、なくても内科や心療内科で受診できます。ただ、睡眠障害は専門性の高い病気になるので、豊富な知識と経験がないと正確な診断や治療が難しいです。睡眠障害についてあまり詳しくない医師に当たってしまうと、睡眠薬だけ処方されて症状が改善されない場合もあります。
さらに酷い場合は、原因不明といわれ経過観察になってしまうこともあります。悩んできているのに経過観察では何も解決できませんよね?そのような場合は、他の病院で診てもらう事も大切です。
睡眠相後退症候群の主な治療法は?
治療法は、医師によっても違いますが主に光療法と時間療法、投薬療法が用いられることが多いです。睡眠相後退症候群は、その症状から不眠症と間違われやすい病気です。不眠症の治療では、睡眠相後退症候群が良くなることはありませんので病院で診察を受けるときは、具体的に症状を医師に伝えるようにしましょう。
光療法で体内リズムを改善
光療法は、高照度光療法とも言い太陽光などの強い光を身体に充てることで崩れた体内時計を整える治療法です。人間の体内時計の周期は約25時間なので、1日の周期24時間と比べると1時間ほどずれてしまいますよね。
このずれを修復するのが太陽光の役目になります。
太陽光を浴びる事で、眠気を誘発するメラトニンの分泌を抑え、睡眠から覚醒に切り替えができるようになります。睡眠相後退症候群などの概日リズム障害には、太陽光のような強い光を浴びる事で昼夜のメリハリをつけ崩れた体内時計を整えることが有効とされています。
治療法としては、毎朝決まった時間に太陽光を浴びることが理想ですが、太陽光を浴びることは天候に左右されるので強い光を放つ専門の器具を使うことがほとんどです。病院で光療法をすることもできますが、毎日朝起きて病院にいけたら苦労しないですよね?
なので大体は、器具を購入したり、レンタルして家で行うことが基本です。光療法用の器具は、沢山ありますが中でも有名なのがブライトライトとinti 4です。ブライトライトは、医療機関でも使用されているだけあって広域に強い光を放つのが特徴です。価格は、アマゾンで3万9800円と少し高価です。
自宅で光療法を実現するブライトライト
大きさは、高さ53.5cmで幅が33cm、奥行きが13.5cmと少し大きめですが、安定して光を浴びることができます。
inti 4は手軽に光療法が出来る光目覚まし時計
inti 4は、光目覚まし時計で朝日のような明るい光で起きれるのが特徴です。音だけの目覚まし時計では起きれないという人もinti4に変えて起きれたという人も口コミ多いです。
inti 4は、ブライトライトと比べるとかなりコンパクトで持ち運びができるので、出張先や旅行先でも使用できます。光の強さは、最大20,000ルクスと非常に強く、光源から30cmほど離れても3,500ルクス以上の強い光を放つので崩れてしまった体内時計をリセットさせるには十分です。
また、価格も25,800円とブライトライトよりも安く、3ヶ月間使用して効果がなかったら返金できる保証もあり人気の商品です。光をあてるだけ効果があるの?と思ってしまう方もいるかと思いますが、光療法は、睡眠医療の中でも効果の高い治療法として確立されており睡眠医療先進国のアメリカでも用いられます。
光を浴びるだけで本当に起きれる?それなら電気つけたらいいでしょ?そう感じる人も多いと思いますが、違います。実はこう見えて、光目覚まし時計って凄いです。詳しい機能と各機種の比較、選び方については詳細記事で解説しています。
睡眠相後退症候群は時間療法で克服
時間療法というのは、ずれた体内時計を徐々にずらしていき自分の理想とする時間に起床、入眠できるようにする方法です。睡眠相後退症候群の場合、朝早く起きることは困難ですがより遅く寝ることに関しては比較的簡単にできます。
毎日少しずつ寝る時間を遅くしていくことで体内リズムを後退させていきます。その後自分が希望する生活リズムになったところで体内時計を固定する方法です。説明だけ聞いてしまうと簡単に出来そうと思うのですが、睡眠の管理を行う必要があるので時間療法には、入院が必要になります。
体内時計が正常に戻っても睡眠相後退症候群を再発すること多いのが、時間療法の難点です。また、安易に自分で時間療法を行ってしまうと体内時計の機能が一層崩れてしまい、他の睡眠障害を発症するケースもあり逆効果です。
時間療法をする場合は、必ず睡眠専門のクリニックで入院して行うようにしましょう。
時間療法で再発しないための対策は?
せっかく時間療法を行ってもすぐに再発してしまったら元も子もないですよね。再発させないためには、生活習慣をしばらく変えないことが大切です。入院中は、病院に管理されるわけですから規則正しい生活ができますが、退院後は自分で寝る時間と起きる時間を管理しないとなりません。週末や休日でも同じ時間に寝て起きることが大切です。
また、光療法も取り入れることで体内時計を崩さないように心がけることが必要になります。
投薬療法で睡眠相後退症候群は完治できるのか
睡眠相後退症候群に投薬療法は効果的と言われていますが、長い間薬を飲むことに抵抗を感じてしまう方や副作用の心配を恐れるあまり続かない方が多いのが現状です。
Yahooの知恵袋でも睡眠相後退症候群で処方された薬に不安を覚えている人は沢山!
睡眠障害で処方される薬を何年飲んでもまったく改善されないといった悩みも多いです。症状が改善されないことがストレスになってしまい、薬のせいでは?と思い込んでしまう人もいるそうです。ただ、投薬治療は短い期間で治る人もいれば、10年以上薬を服用しても治らない人もいます。
投薬治療の目的は、治すことはもちろんですが一番の目的は決まった時間に寝る習慣をつける事と質の高い睡眠をとる事です。なので投薬療法では長い期間かけて根気よく続けることが大切です。処方された薬を途中でやめてしまったり、医師の指示と違う服用をしてしまうと症状を悪化させてしまう危険性が高くなります。
薬が処方されたときは、医師や薬剤師の指示に従い服用するようにしてください。
睡眠相後退症候群をはじめ睡眠障害の治療期間は人によって様々です
短期間で治ればいいですが、長い期間睡眠障害で悩んでいる人にとってみれば薬を飲み続けることに不安を覚えてしまうのは仕方のないことです。睡眠障害で使用される薬は、トフラニールやハルシオン、メチコバールなどが処方されることが多く、効能としては強い眠気を誘うものや抗うつ剤、ビタミン剤など様々です。
この中には強い依存性のものや副作用の強いものもあり、薬を服用し続けることに抵抗を感じる人は少なくありません。睡眠相後退症候群で処方される薬は、「ロゼレム」が一般的でこちらは依存性や副作用が低く安全性が高いとされています。
ロゼレムの効果は?
日本で使用されている睡眠薬とは少し異なり、睡眠ホルモンのメラトニンに良く似た働きをするのが特徴です。強制的に眠らせるわけではなく、睡眠のリズムを作り自然な眠りを誘う作用があります。
メラトニンとは
メラトニンは脳の中心部にある松果体から分泌されるホルモンです。このメラトニンには、体内時計を調節する役割があり、自然な睡眠を誘発することから「睡眠ホルモン」と呼ばれています。本来メラトニンは、夜間に多く分泌され睡眠を誘い、朝になると分泌が弱まり覚醒します。メラトニンは睡眠薬として欧米では知られていて、ドラッグストアなどから手軽に購入できます。
日本では、副作用の可能性がある物質とされていて医薬品として扱われているため、ドラッグストアなどでは購入できません。副作用の危険といっても、常識の範囲内の摂取では問題はありません。ネットで個人輸入もできますが、品質に問題あったり、安全性が確認できないものなどあるのであまりおすすめはできません。
睡眠薬には、強制的に眠らせる作用がありますが、ロゼレムは睡眠を誘発する作用があり自然と眠りにつくことができるのが特徴です。
そのため睡眠作用は、弱めですが体内時計を調節する働きを持っているので概日リズム障害の睡眠相後退症候群には有効とされています。
ハルシオンなどの強制的に眠らせる薬は睡眠相後退症候群に効果がないです
睡眠相後退症候群は、体内時計が乱れる病気なので強制的に眠らせたところリズムが変わるわけではありません。
ですが、睡眠障害に関してあまり詳しくない医師は、寝れないという症状で睡眠薬を処方してしまう場合もあるので、病院ではまず自分の症状をしっかり伝えることが大切です。
睡眠サプリでメラトニンを増やす治し方もあります
上記でも説明しましたが、メラトニンは睡眠を誘発する物質です。体内時計も整えるので睡眠相後退症候群にはとても有効です。メラトニンを早く分泌させることで体内のリズムを徐々に戻すことができます。ただ、日本ではメラトニンを購入できないためメラトニンの分泌を促すサプリがおすすめです。
メラトニンの分泌を促すおすすめ睡眠サプリ『潤睡ハーブ』
メラトニンの分泌にはトリプトファンという必須アミノ酸が必要不可欠です。
このトリプトファンを含んだサプリを摂取することで睡眠相後退症候群の症状が改善します。メラトニンの分泌に必要なトリプトファンの他に必須アミノ酸がバランスよく配合されています。リラックス効果のあるギャバやクワンソウなども多く含まれているので、質の良い睡眠が取れる睡眠サプリメントです。
通常価格 | 5,980円(税込み) |
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キャンペーン価格 | 1,980円(税込み) |
キャンペーン詳細 | キャンペーン価格は定期コースの毎月お届けコースで申し込みした場合のみ・2回目以降もずっと33%OFF・送料無料・支払手数料無料・代引手数料無料・いつでも解約OK・10日間返金保証 |
有効成分 | クロレラ、発酵ギャバ、ラフマエキス、クワンソウ、金時ショウガ |
潤睡ハーブは、定期コースで購入するのがお得です。定期コースには縛りもなく、10日間以内であれば返金保証もあるので安心して試すことができますね。ただサプリメントなので効果を感じるまでは個人差があります。サプリを飲んですぐに効果ある人もいれば、数ヶ月かかる人もいます。ある程度の期間は、飲み続けることがおすすめです。
トリプトファンはほとんどの肉や魚、野菜など多くの食品に含まれているので摂取することは容易です。ですが、摂取できたのとしても身体への吸収率が悪いため必要量を食事から摂取するのは困難です。効率的にトリプトファンを摂取するなら、やはりサプリメント好ましいです。サプリメントなら、トリプトファンの吸収率をあげる栄養素のビタミンB群やギャバなどが配合されているので食事から摂取するよりも高い効果が期待できます。
睡眠サプリの効果的な飲み方:基本的にサプリメントなのでいつ飲んでも問題ありません。サプリメントは、摂取してから効果がでるまで時間がかかってしまうので大体お昼前くらいに飲むのがおすすめの時間帯です。
睡眠相後退症候群は漢方でも改善効果が期待されています
漢方を組み合わせることによって睡眠相後退症候群の症状が改善されたという論文もあります。
- 漢方治療が有効な睡眠相後退症候群を経験した
- 有効処方は、体力の強弱や栄養状態、消化機能の状態によって個人差がある
- 睡眠相後退症候群の漢方治療は、一般の診療所でも十分に実践可能な治療法である
ただ、症例数が少ないことや使用している漢方の種類が全員同じではないので、人によってどの漢方が効果的なのかは、不明確な部分もあります。
それと、お子さんには漢方が飲みにくいのでジュースや牛乳で飲むなど、工夫をする必要もあります。漢方を使って睡眠相後退症候群の症状を改善する場合は、医師や薬剤師、販売元に相談して使用するようにしてください。
睡眠相後退症候群は完治するまでどのくらいかかるのか?
症状の度合いにもよりますが、通常は2ヶ月程度の治療が必要と言われています。もちろん治療法や通院の度合いによっても異なるので長い人では数年にかけて治療をする方もいます。
ただ、治そうと思っても「気合」や「根性」でどうにかなる病気ではないので根気よく睡眠相後退症候群と向き合っていくことが必要です。早く治そうと焦ったり、症状が良くならないことで不安に感じてしまうとそれがストレスとなり症状が改善せずに治療が長引いてしまうこともあります。気負いすぎないように治療していくことが大切です。
また一度治っても再発してしまうことがあります。再発が何度も起こり得る病気ですので体内時計のリズムが乱れない規則正しい生活を心がけるようにしましょう。
睡眠相後退症候群は比較的新しい病気なので認知度が低いです
睡眠相後退症候群は、1981年にワイツマンらが提唱した睡眠障害で概日リズム障害の一つで誰にでも起こり得る病気です。ただ比較的新しい病気になるのでその認知度も低く病気の症状も朝起きれない、夜遅くまで寝られないというものですから周囲から甘えやだらしないと思われてしまう辛い病気です。
認知度の低い病気なので、自身が睡眠相後退症候群と自覚できていない人も多く、セルフケアや治療をしないまま病状を悪化させてしまう可能性が高いのも特徴です。特に思春期のお子さんは夏休みのなどの長い期間の休みは、夜型の生活になってしまいがちです。
慢性的な夜型生活が続いてしまうと、睡眠相後退症候群になりやすくなります。ご自身やお子さんが睡眠相後退症候群かもしれない!と思ったら生活習慣を見直すことが大切です。
症状が軽い場合は、毎日10分~15分ずつ早く起きる習慣をつけることで治ることもありますが、それでも改善しない場合上記で紹介した睡眠サプリや光目覚まし時計などを使うと効果的です。
症状がひどい場合は睡眠外来や専門のクリニックで診てもらいましょう。重度の睡眠相後退症候群になってしまうと、完治まで長くかかってしまうことがあります。そうならないために長い休みの期間や週末に生活リズムを崩さないことが何よりも重要ですし予防にもなります。
睡眠相後退症候群に予防するには?
体内時計を乱さないことが大切です。規則正しい生活をすることで睡眠相後退症候群は予防できます。毎日決まった時間に寝て、決まった時間に起きるようにしていれば睡眠相後退症候群になる確率はとても低くなります。人によっては、たった一度の徹夜や夜更かしがきっかけで睡眠相後退症候群になる事もあります。週末だからといって、夜遅くまで起きていたり、お昼すぎまで寝ないことが大切です。
また起きた後は太陽光のような強い光を浴びる事も大切です。強い光には体内時計をリセットする働きがあり、脳が光を感知すると睡眠を促すホルモンのメラトニンの分泌を抑え身体を覚醒させます。覚醒するとメラトニンの分泌は止まります。このメラトニンは覚醒から約15~16時間後に再分泌をすることで眠気を促し睡眠に導いてくれます。
睡眠相後退症候群の予防には、毎日決まった時間に寝る事、そして起きる事をとにかく心掛けてください。睡眠のリズムを崩すのは簡単ですが、一度崩れてしまったリズムを元に戻す事は容易ではありません。お子さんの長期休み中の睡眠時間の管理は常に心掛けるようにしましょう。
大人でも睡眠相後退症候群になってしまう事があります
思春期に発症することが多い病気ですが、大人になってからも発症することは珍しくありません。どんな方が睡眠相後退症候群になってしまうかというと
- 自営業や個人でやっている時間の融通が利く職業
- 日勤、夜勤を交互で交代するシフト制の仕事
- 休みが不定期な仕事
特に多いのが、看護師さんや介護職の方です。24時間体制での仕事になり、シフトや休みも不定期になります。職場によっては忙しい上に人手不足な環境ですと、睡眠相後退症候群の治療をしようと思っても満足に治療できず症状を悪化させてしまう方がとても多いです。
睡眠相後退症候群の治療法は、睡眠のリズムを一定にすることなので日勤夜勤などの交代制シフトの方の場合治療は難しくなります。大人になって睡眠相後退症候群を発症してしまったら早急に病院で診察をうけるか上記で紹介した睡眠サプリ、光目覚まし時計で睡眠のリズムを整えることをおすすめします。
睡眠相後退症候群の原因と予防・治療についてのまとめ
睡眠相後退症候群は、睡眠のリズムが崩れてしまう病気のため、早い時間にベッドにはいっても寝つく事ができず寝れるのは明け方です。そのため早い時間に起きることができずにお昼過ぎまで嫌悪感やだるさが取れません。無理に起きても、睡眠のリズムが崩れてしまっているので脳も働かず日中は強い眠気と倦怠感で登校や出勤が難しくなります。
午後には、だるさもなくなり元気になるため、他人から見れば「夜中まで起きて朝起きれないだらしのない人間」と思われてしまう病気です。本人は起きたくても、脳や身体の生体リズムが乱れてしまっているわけですから身体が動かず大事なテストや会議の日も遅刻をしてしまいます。
睡眠相後退症候群は社会的にも認知度が低いため、知らない人や理解を示してくれない人も多くそういう人たちにとっては、遅刻や寝坊の「言い訳」と受け止められやすいです。周囲に睡眠相後退症候群の辛さを理解されないことで子どもの場合は不登校に、成人なら出社拒否、社会的不利益な立場に追いやられることもある非常に辛い病気です。またうつ病を併発するリスクも高い病気なので周囲のケアがとても大切です。睡眠相後退症候群を治すには本人の意思も必要ですが、周りのサポートも長期的に必要になります。
長い休みや大型連休が終わっても夜型の生活が戻らず遅刻や寝坊をしてしまう時は、睡眠相後退症候群のかもしません。生活習慣を変えたり、睡眠環境を整えても良くならない時は、睡眠の質を高める睡眠サプリメントや光目覚まし時計を使って、サポートするようにしてください。
睡眠相後退症候群の発症率は、年代によっても様々ですが思春期は200人に1人、成人になっても1000人に1人と実は身近な病気です。幼児から大人まで誰でも睡眠相後退症候群になってしまう可能性があり、治ったと思っても生活リズムが乱れるとすぐに再発してしまうやっかいな病気です。予防や改善、再発防止ために規則正しい生活をして、辛い睡眠障害を予防・治療しましょう。
このページで紹介した「睡眠相後退症候群」の他にも、様々な睡眠障害で悩んでいる人が大勢います。中には、自分が睡眠障害と気付いていない場合も…。その他睡眠障害や睡眠薬、自分に合った寝方の見つけ方などの特集記事も是非参考にしてください。