あなたの体内時計は正常ですか?
体内時計は、寝る時間も含めてすべての活動に関わります。
体内時計は、睡眠の質と関わりが深く、決して侮れない存在です。
今回はこの体内時計のお話です。
体内時計って何?
睡眠や健康にどう影響するの?
どんなときに体内時計が狂うの?体内時計は見ることはできませんが、生活の中で意識すると睡眠が変わってくるはずです。
睡眠の質を上げるために、ぜひ知っておきましょう!
このページの目次
睡眠時間も大事な一部!体内時計とは?
体内時計という言葉は、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
体内時計の「実のところ」までは知らない人は多いかもしれませんね。
ここで、この体内時計とは?という部分から確認していきましょう。
体内時計はそもそもズレている!
私たちはみんな一日24時間を1サイクルとして毎日を送ります。
体内時計も同じかというと、ちょっとだけ長いようです。
私たちの身体は、外の環境を通して体内時計を毎日リセットしています。
健康な状態であれば自然に行われることです。
このリセットが正しく行われないとき、睡眠や日中の活動に適した身体の状態が作り出せなくなってしまいます。
これが体内時計の乱れです。
体内時計は毎日調整される
体内時計は、外界が変化する(外界からの刺激がある)ときがリセットのチャンス。
たとえば、「明るくなる」という変化によって、毎日朝の状態にリセットされるのです。
リセットされたかどうかが目に見えないため、気付くことはできませんが、
そうやって毎日ズレが調整されています。
もし、常に真っ暗の環境で過ごしているなら、このリセットの機会を逃していることになります。
生活していく上で必要な体内時計のサイクルが、逆転してしまうこともあり得ます。
逆転とは、たとえば睡眠モードと活動モードが入れ替わるということです。
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体内時計は外界の変化だけでなく習慣にも左右される
体内時計は、私たちの習慣からの影響も強く受けます。
たとえば、いつもは10時に寝ている人が深夜2時まで起きていなければならないとすると、起きていること自体がしんどいのではないでしょうか。
また、毎日9時ごろまで寝ている人にとって、5時起きの朝はちょっと気合いがいると思います。
実際、体内時計は睡眠に限らず、いろいろなことに影響します。
乱れたままでは、一日を通して身体の負担や心のストレスが大きくなるのです。
体内時計は、すべてが自然にできあがっているのではありません。
自分の習慣で作り出していることを自覚しておくことが大事です。
体内時計が狂うのはいつ?睡眠に影響するシーン
体内時計は、もともと体内機能として備わっているものです。
でも、ご説明したように、そのペースや流れは習慣からも影響を受けます。
体内時計が崩れてしまうのは、いつものサイクルが崩れたときです。
サイクルが崩れたままの不規則な生活が続くと、体内時計の一定化はさらに難しくなります。
時差ボケ・徹夜・夜勤
時間差のある海外に出向いたときなどはその代表格です。
たとえば、いつもの体内時計では朝なのに、現地は夕方などの場合。
その時間差が大きいほど体内時計は乱れやすくなります。
翌日までに重要な仕事の資料を仕上げるための徹夜などもあてはまります。
いつもは寝ている時間に活動しているのですから、この変化も大きいでしょう。
また、夜勤勤務のある人は、体内時計が乱れる危険性と常に隣り合わせ。
どうしても体内時計の調整の難易度が高くなると思われます。
一番怖い!不規則な生活習慣
時差ボケ・徹夜・夜勤など、ここまでに挙げたものは、
短期間であれば、すぐに元に戻せることが多いです。
夜勤などがある方は、そもそも意識して対処している方が多いでしょう。
これらのどの項目よりも体内時計の乱れが顕著なものがあります。
それは、不規則な生活の習慣化です。
海外なんていかないから…
徹夜するほど頑張らないから…
うちの会社は夜勤がないから…
そんな人も、不規則な生活の中では、すでに海外で経験する時差ボケや、
徹夜や夜勤で起こる体内時計のズレと同じような現象が起きているのです。
不規則な習慣というのは、無意識のまま続けてしまいがち。
怖いのは、無意識のままに体内時計も崩れてしまうということなのです。
見直したい!睡眠不足と寝すぎ
毎日の過ごし方を、ちょっとだけでも見直してみることをおすすめします。
ついついやらなければならないことや、やりたいことを優先して、
それらに費やす時間に合わせて睡眠を取っていると体内時計は狂いやすいです。
また、いつもは7時起きなのに、休日だからとお昼ごろまで寝てしまうのも
体内時計が狂う要因になってしまいます。
体内時計が乱れたときの睡眠や健康への悪影響
では、体内時計が狂ってしまうとどんな悪影響があるのでしょうか。
体内時計が狂うのは良くないということは、皆さんご存知かもしれません。
その影響は、決して軽視できないほどに大きく広がっていきます。
睡眠、自律神経、日常生活、仕事などさまざまな場面で、
どんなことが起きてくるのかをご紹介していきますね。
良質の睡眠リズムをキープし続けるための予備知識としてチェックしてください。
睡眠リズムの乱れにつながる
睡眠についての悩みはいろんなものがありますよね。
体内時計は、睡眠リズムにほぼ直結しているといっても過言ではないでしょう。
- まったく眠気がこない=眠れない
- 寝付くまでに時間がかかる
- 夜中に何度も目が覚める
- とんでもなく早い時間に起きてしまう
- 眠りが浅い
- 昼間、ものすごく眠い
- 昼間、気付かぬうちに寝落ちする
- 朝、どーんと疲れが残っている
これらのことは、体内時計の乱れが関係していることも多いんです。
つまり、睡眠リズムがずれてしまっているということですね。
ぐっすり眠れていない、あるいは、寝付きが悪くなっていることなどに気付く段階です。
自律神経のバランスが崩れる!
体内時計は、手足や筋肉のように私たちの意思で動かしたり調整したりできません。
この体内時計に似た特徴を持つのが、体内で自動的に働いている自律神経です。
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
一日を通して、交感神経と副交感神経は切り替わりながら私たちの睡眠や活動を支えています。
この切り替わりやリズムも体内時計の影響を受けているのです。
ですから、体内時計が乱れると、自律神経のバランスも崩れやすくなります。
いずれも見えるものではありませんし、意思調節が不可能。
一度乱れてしまうと戻りにくいです。
乱れが長引くほど正常に戻るまで時間がかかります。
自律神経バランスが崩れると、人によっていろいろな症状に見舞われます。
睡眠障害、抑うつ感、慢性疲労、頭痛、肩こり、不安、イライラ、しびれ、便秘、耳鳴り。
重症化すると本格的な不眠症、高血圧、心臓疾患、がんなどのリスクも高まります。
体内時計の乱れと自律神経のバランスが崩れはどちらが先でも連動することが多いです。
自律神経のバランスが崩れている場合、何らかの不調を感じている段階でしょう。
不眠症や睡眠障害に発展
乱れた体内時計を放っておくと、睡眠障害の症状が深刻になっていきます。
もう、単なる眠れないでは済まなくなっているでしょう。
生活の変化や不調を軽視していると、気づいたときには不眠症ということも少なくありません。
過度のストレスや大きな心配ごとに囚われてしまい、
生活の変化や不調に気付く余裕をなくしたときにも起こりやすいようです。
この段階に至ると、寝る時間がプレッシャーになっていることも多く、
眠れないという不安や焦りの症状から、さらに症状を悪化させる要因になっていきます。
日常生活や対人関係への支障
朝起きても、なかなか心身のエンジンがかからなかったり、
昼間にボーっとして仕事がまったく進まなかったりします。
ヒヤッとするようなミスをしそうになったり、
ケガや事故を起こしそうになったりすることも出てきます。
未然で終わればいいですが、発生すれば大変ですよね。
精神的な症状も見られるようになります。
些細なことにイライラしたり、落ち込んだり。
正常なときには軽く流せる状況に、激怒したり、極度の不安を感じたり。
職場や家族など周りの人とのコミュニケーションにも問題ごとが増えてくるのです。
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まとめ:体内時計の狂いは睡眠だけでなくすべてに及ぶ
今回は、体内時計についてお伝えしました。
体内時計のサイクルは人それぞれで正常値はないのですが、整っていることが大切です。
睡眠と深く関わっているだけでなく、生活のすべてに影響してきます。
毎日のリセット習慣を意識して、深く眠れて、健康維持につながる
あなたにとってのベストサイクルをキープしてくださいね!